健康診断 病院 治療 ダイエットなど健康情報

山ゆり

健康診断

健康診断

健康診断専門機関、健診センターでの仕事

更新日:

総合病院で働いている看護師さんや臨床検査技師さんなどから「健診センターで働きたい」という声を聞くことがあります。
総合病院から健診センターへ移りたいと思う理由はなんでしょうか。
何人かに聞いてみたところ、「夜勤がないから」、「精神的に楽そうだから」といった声が多かったです。
そこで、健診センターの仕事とはいったいどのようなものか、長年健診センターで働いていた私がお話したいと思います。

スポンサーリンク

健康診断専門機関、健診センターでの職種

健康診断専門の機関には様々な職種のスタッフが存在します。
スタッフ数は健診機関の規模によって様々ですが、健診を行うに当たって最低限必要なスタッフは以下の通りです。
以下のスタッフがどこの健診機関にも在籍していると思われます。
・医師
・看護師
・臨床検査技師
・放射線技師
・健診補助スタッフ
・事務
・営業

医師、看護師、臨床検査技師、放射線技師などの有資格者はもちろん必須です。
身体計測や視力・聴力検査は無資格者でも実施可能ですので、無資格の健診補助スタッフを採用している機関が多いようです。
出張健診(巡回健診)を実施する場合は、レントゲンバスを運転する大型免許保持の運転手も必要です。

また、健康診断の受診票作成や結果通知書などの作成を行う事務スタッフも必要になります。
さらに、健診機関の場合は「健康診断受診者(企業・個人)がお客様」になりますので、「お客様対応」を行う営業スタッフも必要になります。
健診のスケジュール調整、打ち合わせなどは基本的に営業スタッフが行います。

以上のように、有資格者・無資格者含めて最低限必要なスタッフが多い職場と言えます。
有資格者の採用が欠かせませんので、人件費もやはりかかります。
詳しくは後述しますが、人件費の影響もあり、給料は総合病院などに比べて低めです。

ただ、無資格者でも医療業界に飛び込めるチャンスがある業界と言えます。
事務スタッフは、比較的人気のある職種になっています。

旅

JanBaby / Pixabay

健診センターで働くメリット

健診センターといえば、レントゲンバスで企業まで出向いて健康診断を行う「出張健診(巡回健診)」をイメージされる方が多いと思います。
もちろん、クリニックなどに受診者が来所して健康診断を行う「来所健診」を実施しているところもありますが、ほとんどの健診機関は「出張健診」を実施されており、この「出張健診」がメイン業務となっている機関は多いです。
では、出張健診・来所健診に関わらず健診センターで働くメリットは何でしょうか。

精神的に楽

私の知人の看護師なども「精神的に楽そうだから」という理由で総合病院から健診業界への転職を希望していました。
健康診断は予防医学ですので、受診者のほとんどは健常者です。
病気などの予防や、体の異変を発見するためのお手伝いをするのが健康診断です。
病院の場合は、すでに病気にかかってしまった方の治療・サポートが中心ですので、そういった意味では精神的に楽と言えるかもしれません。

土・日・祝日は休み。夜勤もなし。

総合病院の場合は、土・日・祝日関係なく24時間シフト制勤務がほとんどです。
対して、健康診断の場合は基本的に企業相手ですので、土・日・祝日はお休みを取っている機関がほとんどです。
もちろん、必ず土・日・祝日は休みと言うわけではなく、企業によっては土・日に健診を依頼される場合があるでしょう。
ただ、万一、土・日に出勤した場合でも、代休などが取れやすいと思います。
夜勤もありませんので体への負担も少なく、大きなメリットです。

無資格でも医療業界に飛び込めるチャンス

医療業界だからといっても、医師や看護師などの医療系有資格者だけが活躍する業界ではありません。
健康診断の場合は、健康診断の「結果通知書」が商品です。
受診票や結果通知書を作成するのは、事務スタッフの仕事です。
また、レントゲンバスの運転手や、身体計測・視力・聴力検査のように医療系無資格者でも活躍できるポジションがあります。
無資格でも医療業界に飛び込めるチャンスが多い業界と言えます。

受診票や結果通知書の作成は基本的に事務スタッフが行いますが、1人や2人で行うことはほとんどありません。
健康診断が終わると結果をパソコン上に入力などを行うのですが、受診者が多い場合は膨大な作業量になります。
1人や2人で行っているとミスも発生しやすく、クレームの原因にもなります。
例えば、身長が173cmなのに間違って163cmとパソコンに入力してしまった、となるとただ謝って済むのなら良いですが信頼を失ってしまいます。
ですので、チェック担当者も欠かせなかったり、入力業務も2人や3人などでダブル入力、トリプル入力を行い、ミスをなくすることが実施されています。

また、営業スタッフも欠かせません。
出張健診(巡回健診)の場合は、企業毎に見積もり書を作成したり、企業と打ち合わせをして健診の日程調整をしたりなど、企業との対応が必要です。
受診票や結果通知書が完成したら、企業へ発送したり、営業スタッフが直接納品に出向くこともあるでしょう。

総合病院の総務・事務などに比べて、健診機関の事務等は比較的多く求人募集されています。
無資格でも医療業界で活躍できるチャンスがあります。
健診機関を含めた医療業界は「清潔感がある」、「キレイ」等の理由で特に女性に人気があります。
特に無資格で働ける事務職は求人応募者が殺到することも珍しくありませんので、もし希望されている方がおりましたらぜひ頑張ってみてください。

混雑

Unsplash / Pixabay

健診センターで働くデメリット

健診センターにもデメリットはあります。
いったいどのようなものがあるか、確認していきましょう。

給料が低い

先にも書いた通り、健診機関は有資格者・無資格者含めて最低限必要なスタッフが多い職場です。
医師や看護師などの有資格者が必要ですので、一般的な企業に比べて人件費の負担が大きいのです。
夜勤などもありませんので、給料は総合病院などに比べて低めであるのが一般的です。
もちろん、健診機関の規模にもよりますので断言はできませんが、健診業界への転職を希望する場合は給料ダウンを覚悟の上で活動されることをオススメします。

流れ作業的な健康診断

出張健診は、通常、企業の会議室や食堂などの広めのスペースを借りて健康診断を行います。
一時的に借りているスペースなので健診実施時間も当然限られています。
もちろん実施時間は事前に営業スタッフとの打ち合わせで決定されますが、健診スタッフはこの決められた時間内に決められた受診者数の健康診断をこなす必要があります。

健診開始時間ともなると受診者が殺到します。
看護師の採血ブースにも長い列ができることも珍しくありませんので、採血も流れ作業のように次から次へと行う必要があります。
もちろん、他のポジションも同様です。

総合病院から転職してきた看護師や臨床検査技師などは、この「流れ作業」に違和感を覚える人も少なくありません。
慣れてしまえば問題ありませんが、これが苦痛だと感じる人はやめたほうが無難かもしれません。

早朝出勤、体力仕事

健康診断なので健診前日から食事制限することが多いです。
また、基本的に出張健診は企業向けですので、あまり日中だと仕事に差し支える場合があります。
そのため、朝から健診をやりたいという企業は多いです。
しかも、出張健診の場合はやや遠い場所へ出向くことは普通です(近ければ出張する必要がありませんからね)。
午前8時や9時から健診開始の場合は早朝に出発する必要があり、かなり早起きしなければならない、ということもあります。
時間が不規則という点で、小さなお子様がいる方だったり、介護しなければならない家族がいたりすると厳しい面はあります。

また、健康診断に必要な機材などはレントゲンバスなどに積んで持ち運びます。
企業の健診会場に到着したら、機材を運んで、健診会場のセッティングを行います。
意外に重たいものもありますので、体力を使います。
健診が終わった後は、当然片付けもあります。

それ以外にも様々な雑務、事務処理も発生しますので、「看護師なのに、こんなことまでやらなきゃいけないの?」と思うことが多々あるかもしれません。
そこが総合病院とは大きく異なるところです。
このへんは覚悟が必要と思います。

いろいろメリット、デメリットはありますが・・・

健診業界は、新年度が始まる4月〜5月が最も忙しい時期です。
この時期は本当に忙しいかもしれませんが、逆に冬期間はヒマになることが多いです。
冬期間に、繁忙期にはできなかった雑務をやったり、勉強会をやったり、することがあります。

なかなか特殊な業界ではありますが、このようなワークスタイルが自分に適合するか、よく検討することが重要です。
自分に合っている、と感じることができれば楽しい仕事と思います。

-健康診断

Copyright© 山ゆり , 2017 AllRights Reserved.